やたら漬け(読み)やたらづけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「やたら漬け」の意味・わかりやすい解説

やたら漬け
やたらづけ

山形県の郷土料理で、山菜と種々の栽培野菜をみそで漬け込んだもの。なんでも好みのものを漬け込むのでこの名がある。古くは自家製のみそを用いて家庭で漬けたが、いまは専門店の製品にもいいものがある。ダイコンキュウリナス蓮根(れんこん)などを塩漬けにし、水分を十分出した後、小さいいちょう切りにする。シソの実、ワラビなどは塩漬けにしておく。これらの野菜の水けをきって木綿(もめん)袋に入れてみそに漬ける。土地の人はこれを茶受けにしているが、茶漬け変り飯、新香(しんこ)がわり、カレーライスの付け合せなどに好適である。

多田鉄之助

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む