日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヤナギバアザミ」の意味・わかりやすい解説
ヤナギバアザミ
やなぎばあざみ / 柳葉薊
[学] Vernonia crinita Raf.
キク科(APG分類:キク科)の耐寒性多年草。園芸上は属名を用いてベルノニアとよぶことがある。北アメリカ原産。観賞用として境栽花壇などに植えられる。茎は強剛で直立し、上方で粗く分枝して高さ2~3メートルになる。葉は互生し、シダレヤナギの葉に似ており、線状披針(ひしん)形で周縁に細かい鋸歯(きょし)があり、長さ10~30センチメートル。頭花は枝先につき、紫色で径約2センチメートル、冠毛は紫色。花期は夏から秋。性質はじょうぶで、栽培はやさしく、日当りのよい湿地でよく育つ。繁殖は株分けのほか実生(みしょう)もできる。
[松岡清久 2022年5月20日]