ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤマボタル」の意味・わかりやすい解説 ヤマボタルCochlicopa lubrica; moss snail 軟体動物門腹足綱ヤマボタル科。殻高 5mm,殻径 3.2mm。殻は黄褐色,蛹形で薄く,殻表は平滑で光沢がある。殻頂は鈍く,螺層は6階でややふくらみ,体層は殻高の5分の3を占める。殻口は卵形。本州の長野県以北および八丈島,北海道,さらに北極圏をめぐる寒冷な地域に広く分布し,林中の下草の間にすむ。氷期には分布が南下していて,山口県の秋吉台や沖縄県多良間島まで化石が出土している。ウシやヒツジの肝臓に寄生する槍形吸虫の中間宿主となる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by