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秋吉台 あきよしだい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

秋吉台
あきよしだい

山口県中西部の内陸にある石灰岩台地美祢市に属する。日本で最も大規模なカルスト地形が発達し,学術上,観光上有名。標高約 200~400mの波状の台地をなし,その中央を厚東川(ことうがわ)が南流し東西の地域に区分。東側が狭義の秋吉台で,1955年秋吉台国定公園に指定。主要部は 1964年国の特別天然記念物に指定された。2005年秋吉台地下水系がラムサール条約に登録。秋吉台には古生代ペルム紀石炭紀の地層が厚さ 500mほど堆積。石灰岩層は逆転構造を示し,フズリナのような示準化石や,大理石のような接触鉱床が豊富。秋芳洞などの鍾乳洞(→石灰洞),ドリーネウバーレポリエカレンフェルトなどの石灰岩地域特有のカルスト地形を形成。珍しい洞窟動物や冬の山焼きなどがみられる。秋吉台科学博物館,展望台などの施設がある。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

秋吉台

大半は旧秋芳町に広がり、一部が旧美東町にまたがる。標高約400メートル、面積約1万3千ヘクタール。石灰岩が雨水に溶かされてできたカルスト地形が見られる。南端の地下約100メートルにある秋芳洞の全長は今も調査中で、判明分は8790メートル。秋吉台に入るのは無料。秋芳洞の入洞料は大人1200円、中学生950円、小学生600円。

(2008-05-11 朝日新聞 朝刊 地域総合)

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世界大百科事典 第2版の解説

あきよしだい【秋吉台】

山口県西部,美祢(みね)市,秋芳(しゆうほう)町,美東町にまたがる日本最大の石灰岩台地。面積約130km2。急斜面で囲まれた台地は標高200~400mのゆるやかな高原状の地形をなし,厚東(ことう)川が中央を二分して南流している。その東部が狭義の秋吉台で国定公園となり,その主要部が1964年特別天然記念物に指定された。秋吉石灰岩は古生代石炭紀~二畳紀に形成されたサンゴ礁の堆積物からなり,フズリナやサンゴ,腕足類,ウミユリなどの化石を豊富に産し,とくにアキヨシエラと呼ばれるものをはじめ120種以上ものフズリナが発見されており,古生代の示準化石として有名である。

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大辞林 第三版の解説

あきよしだい【秋吉台】

山口県中央部にある石灰岩台地。秋芳洞しゆうほうどうなどの大鍾乳洞やドリーネと呼ばれる凹地が発達し、典型的なカルスト地形を呈する。狭義には国定公園の地域をさす。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔山口県〕秋吉台(あきよしだい)


山口県西部の石灰岩台地。日本最大のカルスト地形が発達し、中央を厚東(ことう)川が南北に流れる。標高約200~420m、面積約130km2。古生代石炭紀から二畳紀に形成されたサンゴなどの堆積(たいせき)物からなり、同時期に生息したフズリナなどの化石が多い。台上にはカレン(石塔)やヒツジの群れのようなカレンフェルト(石柱原)が露出し、200を超すドリーネ(凹地)・ウバーレ(連続した凹地)や鍾乳洞(しょうにゅうどう)が点在する。主要部分は秋吉台国定公園に属し、鍾乳洞の秋芳洞(あきよしどう)とともに国の特別天然記念物に指定されており、国指定天然記念物に指定されたカルスト地形も多い。台上を秋吉台有料道路が走る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

秋吉台
あきよしだい

山口県西部、美祢(みね)市にある日本最大の石灰岩台地。面積は約130平方キロメートルに及ぶ。特異なカルスト地形の発達によって、学術上、観光上広く知られ、その主要部は秋吉台国定公園となっている。また、秋吉台地下水系は2005年(平成17)に、ラムサール条約登録湿地となった。
 厚東(ことう)川によって二分され、その東部が狭義の秋吉台で、秋芳洞(あきよしどう)(特別天然記念物)や地獄台がある。秋吉石灰岩は、灰白色で割れ目の多い緻密(ちみつ)な岩質で、多種類のフズリナやサンゴなどの化石を含み、古生代石炭紀、ペルム紀(二畳紀)の示準化石として知られる。秋吉台は秋吉造山運動とよばれる複雑な地殻変動を解明する重要な研究地となっている。台面の高度は200~400メートル、小起伏の高原となり、無数のドリーネとよばれる凹地が発達しており、地獄台や剣山(つるぎやま)のように広く石灰岩柱が裸出してカレンフェルトとよばれる特異な景観を示す所もある。台上は毎年春先に行われる山焼きによって広く草原となり一部は牧場や果樹園に利用される。台麓(だいろく)には多くの湧泉(ゆうせん)や湧水洞があって台地周辺の水田の灌漑(かんがい)用水源となり、マスの養殖にも利用。厚東川より西の台地では石灰石の採掘が行われ、採掘場には宇部興産などの工場がある。大理石は全国一の生産をあげる。東海道・山陽新幹線新山口駅などからバスが通じる。[三浦 肇]

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世界大百科事典内の秋吉台の言及

【カルスト地形】より

…これらのドリーネは,しばしばある方向に並んで分布し,地層の傾きや節理,断層系など地質構造の影響を表すことが多い。山口県の秋吉台は,約130km2にわたって古生代の石灰岩が分布する日本最大のカルスト地域であるが,ここではドリーネ景観がよく発達し,もっとも多いところでは,1km2当り120~140個のドリーネが数えられる。アメリカ合衆国のインディアナ州オレンジ地方の石灰岩地では,1km2当り400個のドリーネ密度をもつところがある。…

※「秋吉台」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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