やれさて(読み)ヤレサテ

デジタル大辞泉 「やれさて」の意味・読み・例文・類語

やれ‐さて

[感]
ふと心づいたり、不審がとけたりしたときなどに言う語。やれ、そこで。いや、それでは。
「―、太郎冠者。珍しや」〈虎明狂・墨塗
歌などの囃子詞はやしことば
「櫛になりたや、―、薩摩の櫛に」〈浄・薩摩歌

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「やれさて」の意味・読み・例文・類語

やれ‐さて

感動
① 驚いたり、あきれたり、深く感じ入ったりした時などに発することば。いや、それは。やれ、そこで。はてさて。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※虎明本狂言・墨塗(室町末‐近世初)「やれさて太郎くゎじゃめづらしや」
俗謡などの囃子詞(はやしことば)
浄瑠璃・薩摩歌(1711頃)夢分舟「櫛になりたや、ヤレサテ薩摩の櫛に、諸国娘の、ヤレサテ手に渡ろ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android