ヤーロン江(読み)ヤーロンこう(その他表記)Yalong jiang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤーロン江」の意味・わかりやすい解説

ヤーロン江
ヤーロンこう
Yalong jiang

チベット語ではユルン川 gyus lung gtsang po。中国南部,スーチョワン (四川) 省西部を流れる川。チャン (長) 江の支流全長 1187km。チベット高原のチンハイ (青海) 省南部にあるバインハル (巴顔喀拉) 山脈の南斜面に源を発し,南東流してスーチョワン省に入り,ホントワン (横断) 山脈のシャールーリーシャン (沙魯里山) 山脈とターシュエシャン (大雪山) 山脈の間を流れる。カンゼ (甘孜) 県,ニャクチュカ県 (雅江県) などを経て,パンチーホワ (攀枝花) 市でチンシャー (金沙) 江に流入する。シヤオチンシャー (小金沙) 江とも呼ばれ,また上流はニャ川 nya chuと呼ばれる。深い峡谷を刻み,包蔵水力は豊富であるが,まだ開発されていない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む