ゆくの木(読み)ゆくのき

精選版 日本国語大辞典 「ゆくの木」の意味・読み・例文・類語

ゆく‐の‐き【ゆくの木】

  1. 〘 名詞 〙 マメ科の落葉高木。本州の関東以西、四国、九州の深山に生える。高さ一〇メートル内外。若枝には褐色綿毛散布。葉は奇数羽状複葉、各小葉は長楕円形で裏面は白い。葉柄の基部はふくれて翌年用の冬芽を包む。夏、葉腋に白い小さな蝶形花が円錐状に集まって咲く。豆果は細長く長さ約八センチメートル。材で天秤(てんびん)などをつくり、また細工物や建築用に使われる。みやまふじき。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android