デジタル大辞泉 「ユッセ城」の意味・読み・例文・類語 ユッセ‐じょう〔‐ジヤウ〕【ユッセ城】 《Château d'Ussé》フランス中西部、アンドレ‐エ‐ロアール県の村レニユッセにある城。ロアール川と支流アンドレ川の分岐点近くに位置する。11世紀の要塞が15世紀から16世紀にかけて増改築され、ゴシック、ルネサンスなどの建築様式が見られる。シャルル=ペローの童話「眠れる森の美女」のモデルともなった。ロアール渓谷流域の古城の一つで、2000年、「シュリーシュルロアールとシャロンヌ間のロアール渓谷」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界の観光地名がわかる事典 「ユッセ城」の解説 ユッセじょう【ユッセ城】 フランス中部、ロワール地方の都市トゥール(Tours)近郊のレニユッセ(Rigny-Ussé)にある城。ランジェ(Langeais)駅から約18km、車で25分の場所にある。トゥールからは約35kmで、アクセスは車(タクシー)となる。ロワール渓谷にある古城群の一つで、童話『眠れる森の美女』の舞台になったことで知られる、シノンの森に囲まれたロワール川とアンドル川の合流地点に建つ城である。城の始まりは、1004年にバイキングがつくった木造の砦で、15世紀に、その廃墟に城が建てられ、増改築を繰り返しながら、17世紀には現在の城の姿になった。東館が15世紀のゴシック様式、西館が16世紀のルネサンス様式、南館はルネサンス様式に古典様式の混在した建物で、さまざまな建築様式が混在している。現在はドゥ・ブラカス侯爵の私有邸宅となっている。他のロワール渓谷の古城群とともに、世界遺産に登録されている。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報