ヨウ化シアン(読み)ヨウカシアン

化学辞典 第2版 「ヨウ化シアン」の解説

ヨウ化シアン
ヨウカシアン
cyanogen iodide

ICN(152.92).シアン化ヨウ素(iodine cyanide),ヨードシアン(iodocyanogen)ともいう.シアン化ナトリウムまたはシアン化カリウム水溶液とヨウ素との反応で得られる.白色の三方晶系針状結晶.I-C≡N直線形分子.C-I約1.96 Å,C-N約1.16 Å.融点146~147 ℃(封管中).開放では146 ℃ で昇華する.水,アルコール類,エーテルに可溶.殺虫,殺菌剤,とくに昆虫のはく製製作用の保存剤に用いられる.[CAS 506-78-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android