朝日日本歴史人物事典 「よしの原局」の解説
よしの原局
戦国時代の女性。石見(島根県)の戦国大名吉川元春の妻のひとり。熊谷氏。元春の死後,天正10(1582)年に長子元長が家督を継ぐと,「はさ并にしむね」を料所として与えられた。また元長の筑紫在陣中には,書状で軍役人数や番衆の配分などにつき意見交換を行っている。同15年に元長が病死し幼い経言(広家)が家督を相続すると,後家として家の押さえという位置を占めた。<参考文献>『吉川家文書』
(田端泰子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報