ヨストの法則(読み)ヨストのほうそく(その他表記)Jost's law

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨストの法則」の意味・わかりやすい解説

ヨストの法則
ヨストのほうそく
Jost's law

1897年 A.ヨストによって提起された,記憶に関する法則。同じ強さの2つの連合がある場合,そのうちのより古い連合のほうが新しいものよりも,反復によってその強さはより多く増加し (第1法則) ,また古い連合のほうが新しいものに比べて,時間とともにその強度の減衰する速さが緩徐である (第2法則) 。これは忘却過程,特に分散学習集中学習よりも能率的である事実を説明するために提唱された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

法則の辞典 「ヨストの法則」の解説

ヨストの法則【Jost's law】

同じ強さの二つの記憶があり,それを記憶した時点が異なる場合に,古いほうが反復に際しては有利であり,新しいほうはときの経過とともに速やかに忘却される.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android