20世紀西洋人名事典 「ヨハンボーイエル」の解説
ヨハン ボーイエル
Johan Bojer
1872.3.6 - 1959.7.3
ノルウェーの小説家。
トロンヘイム生まれ。
幼少時代に孤児になり、貧農の家で養われた。転々と職業を変えたあと、外国に行き、フランスとイタリアに長く滞在して作家生活に入る。イプセン流の社会批判から、現代の機械工業発達への批判に進み、「大いなる飢え」(1916年)を書く。しかし文学的な本領は北ノルウェーの農夫、漁夫の生活を映す叙事的な小説群である「最後のバイキング」(’21年)、「わが一族」(’24年)、特に「海辺に住む人々」(’29年)にみられる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報