旺文社世界史事典 三訂版 「ヨルバ王朝」の解説
ヨルバ王朝
ヨルバおうちょう
Yoruba
ヨルバは,ヤムイモ,キャッサバ,トウモロコシなどを主作物とする農耕民。13・14世紀ころナイジェリアからベニン,トーゴ地域に10余りの独立的な王朝を形成した。各王朝は政治的・宗教的権威としての王をいただくが,政治組織の構成はそれぞれ異なっていた。大規模な宮廷組織や首長の評議会,秘密結社,称号制度など,アフリカの王国にみられる諸制度のほとんどが,ヨルバの王朝に見いだされる。奴隷貿易によって大西洋を越えて伝えられた彼らの音楽は,北アメリカの黒人音楽や西インド諸島のカリプソの源流になったといわれる。
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