ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ライムンドゥス」の意味・わかりやすい解説
ライムンドゥス[ペニャフォルト]
Raymundus de Peñafort
[没]1275.1.5. バルセロナ
スペインの教会法学者。ボローニャで教会法を学び,教え,帰郷して 1222年ドミニコ会に入った。 30年教皇から委嘱された教会法令集は,34年グレゴリウス9世法令集として公布された。 38~40年ドミニコ会総会長をつとめ,会則を改訂。イスラム教徒への伝道,奴隷となったキリスト教徒の救済にも尽力し,奴隷救済会 (メルセス会) の創立者の一人となり,ヘブライ語,アラビア語の学校を建て,トマスに『対異教徒大全』の執筆を求めた。主著『良心問題大全』 Summa de casibus poenitentiae (4巻) 。 1610年列聖。
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