ライヤット(その他表記)raīyat/ryot

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ライヤット」の解説

ライヤット
raīyat/ryot

インドのイスラーム化以降に発達した地租行政制度と密接に結びついた言葉で,農民をさす。ペルシア語の「ライーヤト」が語源広義には人民,臣民あるいは領民を意味し,したがって農民だけでなく職人や商人も含む用例もみられるが,通常は農民,耕作者,小作人,借地人の意味で使われる。ライヤットは大部分が単婚小家族で暮らし,農家では通常男のメンバーが土地を保有した。財産の相続は,ヒンドゥー教徒の間では男性の均分相続が行われたが,例外も多い。女性が限定された相続権を持つ地方もあった。平均的なライヤットは比較的強い土地保有権を持ち,上級所有者に地代を支払っている限り,慣習的に認められた地代率で土地を保有し,それを親から子へと相続していくことができた(ただし,売買・質入れについては地方差が大きい)。ライヤットはこの保有地で牛を使った有畜農業を行った。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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