20世紀西洋人名事典 「ラインハルトハイドリヒ」の解説
ラインハルト ハイドリヒ
Reinhard Heydrich
1904 - 1942.6.4
ドイツの政治家。
元・国家公安本部長官,元・ボヘミア・モラビア保護領総督。
1931年ナチス党に入党し、保安諜報部を創設。’32年ナチス親衛隊保安部長、’36年秘密国家警察長官を歴任し、’39年国家公安本部長官に任命される。ナチスのテロ支配の元締めとなり、ユダヤ人問題の「最終解決」を立案し遂行する。’42年ボヘミア・モラビア保護領総督を兼任するが、同年5月プラハ近郊でレジスタンス・グループの襲撃を受け、一週間後に死亡。ドイツ軍はその報復としてチェコ人の村リディツェを破壊し、成人村民を皆殺しにする。これはドイツ・ナチスの残虐行為の代表的事件である。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報