ラザーニャ(読み)らざーにゃ(その他表記)lasagna イタリア語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラザーニャ」の意味・わかりやすい解説

ラザーニャ
らざーにゃ
lasagna イタリア語

複数形ラザーニェlasagneもよく料理名に使われる。語源は古代ギリシア語のlaganon(パスタの一種)であるとも、lasanon(調理用の三脚台)であるともいわれている。小麦粉に卵または水、塩を加えて練り、薄板状にのして長方形に形どったパスタ。固めにゆでて、ミートソースなどで層状に重ねてオーブンで焼く。ラザーニャ・ベルディは緑色のラザーニャのことで、ゆでて裏漉(うらご)ししたホウレンソウがパスタに入っていて、緑色にみえるのでこの名前がつけられた。ラザーニャはおもにイタリア北部エミリア・ロマーニャ、なかでもボローニャの名物料理の一つである。

[西村暢夫]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のラザーニャの言及

【パスタ】より

…広義には,小麦,豆,米など穀類の粉に,水,牛乳,卵などの液体とバター,油,塩,酵母,その他ピュレー状にしたホウレンソウなどの諸材料を,用途に応じて混入してこねあげた練り粉一般を指す。狭義には,パスタ食品のことで,スパゲッティマカロニ,ラザーニャ,フェットゥチーネなどを作るための,小麦粉と卵を基本材料とする練り粉とその製品の総称。パスタの起源については定かでないが,現在残る記録から13~14世紀にはすでにあったと推定されている。…

※「ラザーニャ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android