ラックスネス(英語表記)Laxness, Halldór Kiljan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラックスネス」の意味・わかりやすい解説

ラックスネス
Laxness, Halldór Kiljan

[生]1902.4.23. アイスランド,レイキャビーク
[没]1998.2.8. アイスランド,レイキャビーク郊外
アイスランドの小説家。 17歳で処女作『自然の子』 Barn náttúrunnar (1919) を著わす。諸国を遍歴し,ルクセンブルクではカトリックに改宗したが,アメリカに3年間滞在し,そこでの社会的不公正に憤って滞米の終り頃社会主義者となり,政治活動を行う。圧迫された農民漁民の生活を題材として,鋭い風刺を盛り,古いサガの伝統を継承する大作を次々に発表した。代表作『サルカ・バルカ』 Salka Valka (1931~32) ,『独立の民』 Sjálfstætt fólk (34~35) のほか,歴史小説『アイスランドの鐘』 Íslandsklukkan (43~46) など。 52年スターリン賞,55年ノーベル文学賞受賞。短編戯曲,詩,評論の分野でも活躍。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android