ラパツキ・プラン(読み)らぱつきぷらん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラパツキ・プラン」の意味・わかりやすい解説

ラパツキ・プラン
らぱつきぷらん

1957年10月2日、国連総会の一般演説でポーランド外相ラパツキA. Rapackiが行った提案。内容は、東西ドイツが同時に同様な行動をそれぞれ自国領域内でとることに同意すれば、ポーランド国内における核兵器の生産と貯蔵の禁止を受諾する用意があるというもの(第一次ラパツキ・プラン)。彼は翌58年2月に関係各国に覚書を送付し、非核地域として、ポーランド、旧東西ドイツのほかに、旧チェコスロバキアを含める詳細な案(第二次プラン)を提示し、さらに同年11月には、非核化と通常兵力の削減を連結させる構想(第三次プラン)を示した。西側諸国の反応は冷淡で、この構想は結実しなかったが、中欧非核化構想の最初のものとして、その意義は大きい。

[石本泰雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む