ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラパンパ州」の意味・わかりやすい解説 ラパンパ〔州〕ラパンパLa Pampa アルゼンチン中部の州。州都サンタロサ。パンパスと呼ばれる広大な温帯草原の南西部を占める州で,ブエノスアイレス州の西に接し,南はコロラド川によってかぎられる。北西から南東に向かってしだいに低くなり,南東部には湖沼地帯が広がる。中央部をサラド川が南東流するが,コロラド川に達する前にしばしば湿地帯で消失する。砂漠,塩原などが広がる乾燥した西半は人口希薄地帯であるが,比較的降水量の多くなる東半にはサンタロサをはじめおもな町が集まり,ウシ,ヒツジなどの飼育が盛ん。しばしば厳しい干魃に見舞われるため農業は不安定であるが,コムギ,トウモロコシ,アマ,オオムギ,アルファルファなどが栽培される。サンタロサ,ヘネラルピコなどに食肉,製粉などの食品加工業が立地する。北東部では鉄道・道路網が比較的発達しているが,西半は未発達で,鉄道は通じていない。面積 14万3440km2。人口 29万9294(2001)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by