パンパス(読み)ぱんぱす

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パンパス」の意味・わかりやすい解説

パンパス
pampas

パンパともいう。南アメリカのアルゼンチンウルグアイにみられる乾いた広大な温帯草原で,年降水量 1000mm以下。南はパタゴニア,北はリオサラド,西はアンデス山地,東は大西洋に及び,イネ科のイチゴツナギハネガヤノガリヤスコメガヤなどの諸属の草本がおもに生じる。草体はじょうぶな茎をもち,硬葉草原の一種。土壌はヨーロッパのチェルノゼムに似た黒色土。季節による温度,水分条件の変化が大きく,四季の景観の変化が著しい。水分が多いところでは樹木が混り,サバナに移行する。おもな野生動物として,グアナコ (ラマの一種) が小さな群れをつくり,キツネ類,スカンク類,ビスカチャ (ネズミの一種) ,レア (アメリカダチョウ) などがいる。現在はヒツジウシの大飼育地帯となっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「パンパス」の意味・わかりやすい解説

パンパス
ぱんぱす

パンパ

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