コロラド川(読み)コロラドガワ(その他表記)Colorado River

デジタル大辞泉 「コロラド川」の意味・読み・例文・類語

コロラド‐がわ〔‐がは〕【コロラド川】

米国コロラド州ロッキー山脈に源を発し、メキシコカリフォルニア湾に注ぐ川。中流部にグランドキャニオン峡谷フーバーダムがある。長さ2333キロ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「コロラド川」の意味・読み・例文・類語

コロラド‐がわ‥がは【コロラド川】

  1. [ 一 ] アメリカ合衆国南西部の川。ロッキー山脈に発し、南流してカリフォルニア湾に注ぐ。中流部にグランドキャニオン、フーバーダムなどがある。
  2. [ 二 ] アルゼンチン中部の川。アンデス山脈に発し、バイアブランカ市の南方で大西洋に注ぐ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コロラド川」の意味・わかりやすい解説

コロラド川
コロラドがわ
Colorado River

アメリカ合衆国西部を流れる川。コロラド州北部のロッキー山岳国立公園あたりに源を発し,ユタ州アリゾナ州ネバダ州,カリフォルニア州を経て,カリフォルニア湾に注ぐ。全長 2330km。流域面積 63万7000km2。全流路のうち,1600kmが深い峡谷をなす。ユタ州でワイオミング州から流下するグリーン川を,次いでニューメキシコ州からのサンフアン川の水を集めてアリゾナ州に入る。ここでコロラド高原を浸食して最高 1600mの絶壁をもつグランドキャニオンの大峡谷を形成。峡谷出口のネバダ州との境に 1930~36年に建設された多目的ダムのフーバーダムがあり,下流にはパーカーダムをはじめ多数のダムが建設されて,電力や用水が遠くロサンゼルスサンディエゴなどの都市に供給されている。下流域でヒラ川が合流するが,全般に乾燥地帯のため,河水は農業用水として重要である。

コロラド川
コロラドがわ
Río Colorado

アルゼンチン中南部を流れる川。同国中部西寄り,メンドサ州南西部のアンデス山脈中に発するバランカス川とグランデ川が,東麓で合流してコロラド川となり,ほぼ東南東に流路をとって,初めメンドサ=ネウケン州境,次いでラパンパ=リオネグロ州境をなしたのち,ブエノスアイレス州南端部を横切り,最下流部で2本の川に分流してバイアブランカの南で大西洋に注ぐ。全長約 850km。一般にパタゴニアの北を限る川とされる。

コロラド川
コロラドがわ
Colorado River

アメリカ合衆国,テキサス州を流れる川。全長 965km。流域面積 10万 3340km2。州の北西部,ラミーサ北方に源を発し,南東に流れて草原の丘陵地を過ぎ,オースティンを経てメキシコ湾に沿う潟湖マタゴルダ湾に注ぐ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「コロラド川」の意味・わかりやすい解説

コロラド[川]
Colorado River

北アメリカ南西部の大河。長さ2320km,流域面積59万km2。アメリカ合衆国西部,コロラド州のロッキー山脈に発して南西流し,グランド・キャニオン大峡谷をつくりながらコロラド高原を横断,先行谷をなす。河口はメキシコ領のカリフォルニア湾。流域一帯には峡谷と砂漠を中心とした景勝地が多い。下流にはフーバー・ダム(人造湖のミード湖を形成),コロラド水道,オール・アメリカン運河などがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コロラド川」の意味・わかりやすい解説

コロラド川(アメリカ合衆国)
ころらどがわ
Colorado

アメリカ合衆国西部の河川。ロッキー山脈とワサッチ山脈に源を発し、コロラド高原を横切り、ネバダ州とカリフォルニア州の南部を通ってメキシコ領のカリフォルニア湾に注ぐ。全長2320キロメートル、流域面積は約65万平方キロメートルに達する。支流にサン・フアン、リトル・コロラド、バージン、ヒーラ川などがある。隆起帯を横切る中流ではグランド・キャニオンをはじめ大規模な峡谷が発達している。1936年、グランド・キャニオンの下流側にあたるネバダ州の南部に、河水制御、土砂流出防止、灌漑(かんがい)、発電など多目的のフーバー・ダムが建設され、ミード湖という巨大な人造湖が出現した。

[鶴見英策]


コロラド川(南アメリカ)
ころらどがわ
Río Colorado

南アメリカ南部の川。アンデス山脈に発し、アルゼンチンのパタゴニア地方の北縁部を北西から南東に流れ、大西洋に注ぐ。全長1130キロメートル、流域面積1万5300平方キロメートル。アンデス山脈の雪解け水をおもな涵養源(かんようげん)とするため、春が増水期にあたる。中流以下の部分は、年降水量400ミリメートル以下の半乾燥地域を流れるため、支流の流入がほとんどなく、流量は下流ほど少なくなる。

[松本栄次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android