ラビリンスラ(その他表記)Labyrinthula; net slime mold

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラビリンスラ」の意味・わかりやすい解説

ラビリンスラ
Labyrinthula; net slime mold

きわめて下等なしかも特異な菌類で,その細胞細胞膜を有しない点では変形菌類に近い。すなわち体は紡錘形または卵形単細胞で,多数が共通の粘液性の長い糸によって数珠の玉のように連なっており,全体として網目をつくる。その生のものを顕微鏡で観察していると,しばしばその糸の上を細い電線を雨滴が伝わるように細胞が左右に滑って運動するのがみられる。この菌は海に産するアジモ,アオサ,アサクサノリなどの上につくという記録がある。アサクサノリにとっては品質を悪くするので,この発生は有害である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む