ラミントン火山(読み)らみんとんかざん(その他表記)Lamington

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラミントン火山」の意味・わかりやすい解説

ラミントン火山
らみんとんかざん
Lamington

ニューギニア島南東部、パプア・ニューギニア活火山。安山岩質の成層火山で、標高1680メートル。1951年1月、有史以後初めて噴火、大爆発・大熱雲が発生し、山頂火口から10キロメートル余り先まで完全に破壊され、死者約3000人の被害が出た。数日後から火口内に溶岩円頂丘が成長し始め、ときどき小熱雲も生じながら、比高約560メートルで活動停止。52~56年にも噴火を反復した。山麓(さんろく)にコーヒー園があり、火山観測所もある。

諏訪 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android