ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ララシュ」の意味・わかりやすい解説 ララシュLarache モロッコ北部,大西洋岸の港湾都市。タンジールの南南西,道路で約 90km,ルッコス川河口左岸に位置する。古代にはフェニキアやカルタゴの植民市で,ローマ時代に最も繁栄した。 1610年スペイン領となったが,89年ムーア人が占領。 1911年スペインが再び領有したが,56年モロッコ領となる。市域は城壁で囲まれた旧市街とスペイン人の建設した新市街から成り,海中にそびえる要塞ケビバトやスペイン人の手に成るラ・シゴーニュ要塞がある。農業,漁業の中心地であるとともに,コルク,豆,果実,材木,羊毛などの積出港。古代都市リクソスの廃虚が市の北東方 3kmにある。人口6万 3893 (1982) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by