ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ランダウ減衰」の意味・わかりやすい解説 ランダウ減衰ランダウげんすいLandau damping プラズマ振動が荷電粒子にエネルギーを与えて減衰すること。 1946年ソ連の理論物理学者 L. D.ランダウによって,荷電粒子の速度分布がマクスウェル=ボルツマン分布ならば,プラズマ中の縦波は必ず減衰することが指摘された。波の位相速度に近い速度で運動する電子によるもので,64年にイオン音波と電子プラズマ波において実験的に検証された。波動と粒子との間のエネルギー授受の機構として重要である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
法則の辞典 「ランダウ減衰」の解説 ランダウ減衰【Landau's disintegration】 有限温度プラズマの縦波の中を,波と同じ方向にほぼ同じ位相速度で進行する粒子は,波のポテンシャルを介してエネルギーのやりとりを波との間に行うが,粒子の速度分布がマクスウェル分布*のような場合には,プラズマ波のエネルギーが粒子に与えられるので減衰が起こる.この現象をいう. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報 Sponserd by