ラン大聖堂(読み)ランだいせいどう(英語表記)La Cathédrale Notre-Dame, Laon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラン大聖堂」の意味・わかりやすい解説

ラン大聖堂
ランだいせいどう
La Cathédrale Notre-Dame, Laon

フランス北部のランにある,フランス初期ゴシック(→ゴシック建築)を代表する聖堂。正式名称はノートル=ダム大聖堂。1165年頃に着工,内陣は 1180年頃に,西ファサード(→ファサード)は 1190年頃,双塔は 1230年頃に完成,ほぼ竣工をみた。頭端分が平頭で長大な内陣をもつフランスでは異色な平面構成であり,内部は 4層構成で 6分ボールトがかけられている。塔は南と北に配されているが,当初は 7本の塔が建つ予定であった。ファサードは彫りが深くダイナミックな迫力がある。13世紀の建築ノートとして有名なビラール・ド・オヌクール画帖(パリ国立図書館)には,鐘塔の平面と立面が写し取られている。

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