日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ラーコーツィ・フェレンツ(2世)らーこーつぃふぇれんつRákóczi FerencⅡ(1676―1735) ハンガリーの独立運動指導者。1688年のムンカーチ城陥落の際、ウィーン政府によりボヘミアに幽閉されたが、のち県代官の職につく。トカイ農民反乱や独立派貴族の影響を受け、反ハプスブルク帝国に転向。スペイン王位継承戦争を機に独立戦争に着手。投獄されるが脱出し、ポーランドから決起を呼びかけ農民軍を組織。中貴族軍も加わり、フランス、ロシアの支援を得て転戦。1704年トランシルバニア公となり、一時は国土の大半を奪回したが、結局敗北に終わった。[家田 修] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例