リサジュー(読み)りさじゅー(英語表記)Jules Antoine Lissajous

日本大百科全書(ニッポニカ) 「リサジュー」の意味・わかりやすい解説

リサジュー
りさじゅー
Jules Antoine Lissajous
(1822―1880)

フランスの物理学者。パリのリセ、サン‐ルイの物理学教授。波動に興味をもち、振動の研究で光学的方法を発展させた。1855年、2本の音叉(おんさ)を振動させ、光線をそれらの音叉で順に反射させ、その像をスクリーンに映し出す装置をつくり、単振動合成を示す図形を得た。このリサジューの図形とよばれる曲線は、今日ではオシロスコープの水平軸、垂直軸にサイン波を引加することにより容易に得られる。1874年よりいくつかのアカデミーの会員を経てパリ科学アカデミー会員となった。

[佐藤 忠]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android