現代外国人名録2016 「リティ・パン」の解説
リティ・パン
Rithy Panh
- 職業・肩書
- 映画監督・プロデューサー ボパナ視聴覚リソースセンター代表
- 国籍
- カンボジア
- 生年月日
- 1964年
- 学歴
- IDHEC(パリ高等映画学校)〔1989年〕卒
- 受賞
- アミアン映画祭グランプリ,山形国際ドキュメンタリー映画祭大賞〔2001年〕「さすらう者たちの地」,カンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリ〔2013年〕「消えた画 クメール・ルージュの真実」
- 経歴
- ポル・ポト政権で親族11人が殺され、教師だった父は抗議のハンストで餓死。政権が倒れた直後の15歳の時、タイの難民キャンプを経て単身フランスへ移住。生まれ変わるには体験を語り尽くすしかないと思い、その手段に映画を選びパリ高等映画学院で学ぶ。卒業後、ドキュメンタリー、フィクションを問わず次々に映画を製作。カンボジア難民を取材したドキュメンタリーがアミアン映画祭でグランプリを受賞。2013年ポル・ポト政権による大虐殺を描いた映画「消えた画 クメール・ルージュの真実」がカンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリを受賞。ドキュメンタリーを中心に国際的に高い評価を得る。他の作品に「米に生きる人々」「さすらう者たちの地」「S21 クメール・ルージュの虐殺者たち」(2002年)、「アンコールの人々」(2003年)、「紙は余燼を包めない」(2006年)など。一方、カンボジアの文化・芸術省などと連携した、カンボジアの視聴覚資料を収集・公開する“ボパナ視聴覚リソースセンター”を2006年に設立し、代表を務める。1994年東京国際映画祭京都大会で来日。2015年国際交流基金の招きで来日。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報