山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説
リトアニア‐ポーランド王国(リトアニア‐ポーランドおうこく)
the Grand Duchy of Lithuania and Poland
16~18世紀に栄えたリトアニアとポーランドの連合王国。14世紀にリトアニア貴族がポーランド女王と結婚し,ポーランドの王となったことから連合王国となり,1569年のルブリン合同で両国の制度的合同が正式に成立した。これによってリトアニア領であったウクライナ地方などが王国領に編入され,一大王国を形成した。王国は,北はバルト海から南は黒海北方のステップ地帯までの広大な領域を支配し,750万もの人口を有した。また,人口の1割弱にすぎない貴族身分が選挙で国王を選び,身分制議会を形成し,国政を主導していたことから,「貴族共和政」と呼ばれた。しかし,1795年の第3次ポーランド分割によりプロイセン,ロシアに分割され,王国は解体された。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報