ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リプシウス」の意味・わかりやすい解説
リプシウス
Lipsius, Justus; Joest Lips
[没]1606.3.23/24. ルーバン
ベルギーのユマニスト,古典学者。ローマでド・クランベル枢機卿の秘書をつとめたのち,1570年ドイツにおもむきルター主義者となり,イェナ大学で教鞭をとる (1572~75) 。 78年オランダのライデン大学歴史学教授。その著作から宗教改革者たちに疑いをもたれたためカトリックに戻り,ルーバン大学で教鞭をとる (92) 。その後,反キケロ運動に参加した。タキツスやセネカの校訂で知られる。『ローマ軍について』 De militia romana (95) などのエッセーは,モンテーニュやデカルトに影響を与えた。
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