20世紀西洋人名事典 「ルイス・W.ハイン」の解説
ルイス・W. ハイン
Lewis Wickes Hine
1874.9.26 - 1940.11.3
米国の写真家。
ウィスコンシン州オシュコシュ生まれ。
シカゴ、ニューヨーク、コロンビアの各大学で社会学、教育学を学び、写真を通じて社会問題の是正に尽力したことで知られる。1905年、ヨーロッパからの移民が到着するニューヨーク税関のエリス島の写真を撮り始める。その後、政府からの要請で撮影した南・北カロライナ州の子どもの労働の実態、綿工場での子どもの労働条件などの一連の写真は、児童福祉法が制定される重要な資料となる。また、第一次世界大戦後にはヨーロッパでのアメリカ赤十字軍の活動記録を撮ったほか、エンパイア・ステート・ビルの建設写真なども撮っている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報