エリス島
エリスとう
Ellis Island
アメリカ合衆国,北ニューヨーク湾にある小島。かつて主要な入国管理施設があった。ニューヨークのマンハッタン島から南西約 1.6km,ニュージャージー州の海岸から東へ約 400mのところにある。面積は約 10万9300m2。島名は 1770年代にこの島を所有していたマンハッタンの商人サミュエル・エリスにちなむ。1808年にニューヨーク州から連邦政府に売却され,要塞と弾薬庫として利用された。1892~1924年には入国管理事務所に利用され,推定 1700万人の移民がエリス島で入国を許可された。1943年に入国管理事務所がニューヨーク市内に移転した後も,エリス島は 1954年まで外国人と国外追放者の収容施設として使われた。1965年にリバティ島とともに自由の女神国定記念物の一部となり,1976年に再公開された。1980年代に本館その他の施設が復元され,1990年にエリス島移民博物館として公開された。エリス島の管轄権についてはニュージャージー州とニューヨーク州の論争が長く続いたが,1834年に合意に達し,当時の面積約 1万3360m2の島はニューヨーク州に帰属した。その後,1834年以降に加わった埋め立て地の部分はニュージャージー州の管轄となった。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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エリス[島]
Ellis Island
アメリカ合衆国ニューヨーク市,ハドソン河口にある小島。マンハッタンの南西約1.5kmにあり,面積わずか0.11km2。1892年から1954年の間,合衆国移民局の施設が置かれ,約1200万の移民の入国審査がおこなわれ,〈新世界への玄関〉と呼ばれた。島の南西約500mには,自由の女神像のたつリバティ島がある。
執筆者:正井 泰夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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