ルクオイル(英語表記)Lukoil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルクオイル」の意味・わかりやすい解説

ルクオイル
Lukoil

ロシアの石油企業。ソビエト連邦時代の 1991年に石油採掘企業 3社が統合されランゲパス・ウライ・コガリネフト Langepas-Urai-Kogalymneftとして発足,1993年に株式会社化され,ルクオイルとなった。原油生産量は国内第1位だが,95%がアゼルバイジャンカザフスタンをはじめとする国外で生産されている。また精製能力もロシア最大級だが,東ヨーロッパにも製油所を保有し,さらにヨーロッパ・旧ソ連諸国とアメリカ合衆国で給油所を運営している。2004年に,ロシア政府は最後まで保有していたルクオイル株式(全株式の 7.6%)をアメリカのコノコフィリップスに売却した。コノコフィリプスはその後,ルクオイル株の保有比率を 20%まで引き上げたが,2010年に入って事業再編の一環としてすべて売却した。

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百科事典マイペディア 「ルクオイル」の意味・わかりやすい解説

ルクオイル[会社]【ルクオイル】

ロシア最大の石油企業。1991年にソ連の3つの石油採掘企業が統合され,国営企業として発足。1993年に民営化され,ロシアの同業他社を相次いで買収して勢力を拡大した。操業西シベリアが中心だが,イランやアゼルバイジャン,サウジアラビアなど海外でも石油・ガス田開発を手がけ,ウクライナ,ブルガリアルーマニアに石油精製工場を設けるなど,海外展開にも積極的。2004年9月に米国石油大手のコノコ・フィリップス資本参加した。本社モスクワ。2010年12月期売上高1049億5600万ドル。

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