ルゴーネス(読み)るごーねす(その他表記)Leopoldo Lugones

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルゴーネス」の意味・わかりやすい解説

ルゴーネス
るごーねす
Leopoldo Lugones
(1874―1938)

アルゼンチン詩人。1891年首都ブエノス・アイレスに出て、滞在中の近代主義(モデルニスモ)詩人ルベン・ダリオ知遇を得る。新聞記者となり社会主義をたたえる記事を書く。ユゴー風の処女詩集『黄金の山々』(1897)発表後はさまざまなスタイルの詩作を試みる一方、短編集『奇妙な力』(1906)などの散文も手がけ、『パヤドール』(1916)でエルナンデスの『マルティン・フィエロ』を再評価。『世俗的な頌歌(しょうか)』(1910)から『リオ・セコのロマンセ』(1938、遺稿)に至る数多い詩集の大半は故国の地方生活を賛美したもの。その詩風の斬新(ざんしん)さ、修辞の巧みさで他の追従を許さないが、晩年ファシズムに共感して若い支持層を失い、自殺。

[安藤哲行]

『牛島信明『塩の像』(1989・図書刊行会)』

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