ルブーアルハーリー砂漠(読み)ルブーアルハーリーさばく(その他表記)al-Rub` al-Khālī

改訂新版 世界大百科事典 「ルブーアルハーリー砂漠」の意味・わかりやすい解説

ルブー・アルハーリー砂漠 (ルブーアルハーリーさばく)
al-Rub` al-Khālī

アラビア半島南部に位置する砂漠で,〈虚無区域〉と呼ばれる。東西1200km,南北650km,面積約60万km2に及ぶ。呼称は〈空虚の1/4〉という意。地元ではリマールal-Rimāl(〈砂〉の意)と呼ばれる。東半分には南北縦断に利用できる井戸が点在し,遊牧民が定期的に訪れるが,残る部分は不毛で生活に適さない。アメリカの石油会社アラムコなどが1967年以来,全域を調査したが,地下水資源は発見されたものの,採算のとれる油田は確認されていない。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 浅井

百科事典マイペディア 「ルブーアルハーリー砂漠」の意味・わかりやすい解説

ルブー・アルハーリー砂漠【ルブーアルハーリーさばく】

アラビア半島南西部の大砂漠。名は〈無の地域〉と呼ばれる。東西1200km,南北650km,面積60万km2。岩石と砂礫(されき)層が大部分であるが,南西には砂丘地帯もある。1950年以降石油の探鉱がなされたが採算のとれる油田は確認されていない。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む