ルンマー=ゲールケ平行板(読み)ルンマー=ゲールケへいこうばん(その他表記)Lummer-Gehrcke plate

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ルンマー=ゲールケ平行板
ルンマー=ゲールケへいこうばん
Lummer-Gehrcke plate

多重反射を使って鋭い干渉縞を得る多光線干渉計の素子水晶またはガラスの精密な平行平面板の一方の端に,図のようなプリズムを貼付けたもの。板の長さは 100~200mm,幅は 10~20mm,厚さは数 mmである。プリズムを通って板の内部に入った光は多重反射を受け,その角度は全反射に対する臨界角に近くなる。毎回の反射で外へ出てゆく多数の平行光束をレンズによって集め,2組の干渉縞をつくる。厚さ 10mm,長さ 200mmのもので,分解能は 4×105 にも達する。現在は,ほとんどファブリ=ペローエタロンに置き換えられている。

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