ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルーマニア音楽」の意味・わかりやすい解説 ルーマニア音楽ルーマニアおんがく ルーマニアでは東西ヨーロッパ,アジアの要素が混合した独自の音楽が発達した。民族音楽はスラブ的色彩が濃く,ロマ音楽の影響もみられ,無拍節の独唱民謡やホラ,シルバと呼ばれる舞曲がある。楽器では小型バッグパイプのチンポーイやパンパイプ(→パンの笛)の一種であるナイが特色。また民謡はハンガリーの作曲家バルトーク・ベーラによって『トランシルバニア舞曲』などのなかに取り入れられた。芸術音楽は 19世紀になってからヨーロッパ諸国の注目をひき,バイオリニストの G.エネスコやピアニストの D.リパッティが知られている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by