1980年に登録されたイタリアの世界遺産(文化遺産)。同国北部のミラノ市街にあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会は、1463年頃、当時のミラノ公によりゴシック様式で着工され、1492年、ミラノ公ルドビコ・スフォルツァの命で建築家ブラマンテがルネサンス様式で増改築した。この修道院の食堂の壁に残されたテンペラ画の「最後の晩餐」は、ルドビコのためにレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた縦4.2m、横9.1mの巨大なもので、1498年頃に完成。1970年代後半から大規模な修復作業が始まり、1999年に終了した。人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして、世界遺産に登録された。◇英名はChurch and Dominican Convent of Santa Maria delle Grazie with“The Last Suppe”by Leonardo da Vinci