レッド-フォートの建造物群(読み)レッドフォートのけんぞうぶつぐん

世界遺産詳解 の解説

レッドフォートのけんぞうぶつぐん【レッド-フォートの建造物群】

2007年に登録されたインドの世界遺産(文化遺産)。レッド・フォートラール・キラー)は、デリー市にある居城。ムガル帝国皇帝シャー・ジャハーンによって、1639年から1648年に建設された。城門城塞が赤茶色なのは、赤砂岩でできているためである。西側の正門ラホール門と南側のデリー門は城門のなかでも傑作といわれる。城壁内には一般謁見殿ディワーネ・アーム、貴賓謁見殿ディワーネ・カースをはじめとするムガル様式の宮殿群、大理石でできたバロック様式風のモーティー・マスジド(真珠モスク)などがある。また、16世紀に建てられたサリンガル・フォート(城塞)が隣接しており、ここも含めて登録されている。◇英名はRed Fort Complex

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

百科事典マイペディア の解説

レッド・フォートの建造物群【レッドフォートのけんぞうぶつぐん】

インドのデリーにあるムガール帝国最盛期に築かれた建造物群。ムガール帝国がアーグラからデリーへ首都を移転した際に建造した城塞で,赤い砂岩でつくられた城門や城壁からその名がついた。コーランに描写された楽園を模してつくられた城で,ムガール様式が随所にみられる。インドではラール・キラー(赤い砦)とよばれる。2007年世界文化遺産に登録。

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