1996年に登録されたチェコの世界遺産(文化遺産)。レドニツェとヴァルティツェは、同国南部の南モラヴィア州、オーストリアとの国境近くにある地域。200km2のエリアには、17~20世紀にかけて、リヒテンシュタイン公爵家によって造られた城郭や庭園、聖堂や礼拝堂を含む、さまざまな様式の建造物がある。バロック様式を基調とするレドニツェ宮とヴァルティツェ城の2つの城の周辺には、風景式庭園(イギリス式庭園)などが広がっている。また、広大なエリアには、ディアナ寺院(ランデヴー)、聖フベルトゥス礼拝堂、境界の家、三女神の寺院、アポロ寺院、ヨハン城(ネオ・ゴシック様式の人工の廃墟)などさまざまな建物が配置されている。このエリアは、現在チェコ政府から野鳥保護区にも指定されている。◇英名はLednice-Valtice Cultural Landscape