化学辞典 第2版 「レブリン酸」の解説
レブリン酸
レブリンサン
levulinic acid
4-oxopentanoic acid.C5H8O3(116.11).CH3COCH2CH2COOH.典型的なγ-ケト酸.実験室的には,デンプンあるいは砂糖を塩酸と煮沸すると得られる.工業的には,セルロースを無機酸と加熱すると得られる.無色の板状あるいは葉状結晶.融点33~35 ℃,沸点245~246 ℃,138 ℃(1.3 kPa).1.1447.1.442.K 2.4×10-5(25 ℃).水,エタノール,エーテルに易溶,ヘキサンに不溶.熱にかなり安定であるが,長時間加熱すると分子内で縮合して図の不飽和ラクトンになる.光によっても分解するので,光を断って保存する.ナイロン,合成ゴム,プラスチック,そのほかの有機合成原料に用いられる.[CAS 123-76-2]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報