レボピマル酸(読み)レボピマルサン

化学辞典 第2版 「レボピマル酸」の解説

レボピマル酸
レボピマルサン
levopimaric acid

l-pimaric acid.C20H30O2(302.45).l-サピエチン酸ともいう.アビエタン骨格をもつジテルペン系カルボン酸.クロマツPinus thunbergiiの松やにをはじめ,そのほかマツ科植物の精油中に広はんに存在している.加熱したり無機酸を作用させるとアビエチン酸異性化する.柱状晶.融点150 ℃.-280.4°(エタノール).λmax 273 nm有機溶媒に可溶,水に不溶.メチルエステルC21H32O2は融点64 ℃.[CAS 79-54-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android