レーザー脱離(読み)レーザーダツリ

化学辞典 第2版 「レーザー脱離」の解説

レーザー脱離
レーザーダツリ
laser desorption

試料にパルスレーザーを照射し,原子分子を脱離させること.レーザー強度が大きいときにはイオン化アブレーションが起こる.高融点の物質でも試料自体の温度を上げることなく脱離できる特徴があり,薄膜生成などに用いられている.また,たとえば,グリセリンマトリックスにタンパク質試料をまぜ,パルスレーザーを照射することによってタンパク質を壊さずにイオン化する方法は,マトリックス支援レーザー脱離イオン化法(matrix assisted laser desorption ionization,MALDI),あるいはソフトレーザー脱離法(soft laser desorption)とよばれる.これと飛行時間型質量分析計との組合せによりタンパク質の質量が容易に測定できる.この方法を発見した田中耕一には,2002年にノーベル化学賞が贈られた.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

日本の年中行事。年末に天井や壁にたまった煤を取除き大掃除をすること。近年は正月休みに入る 12月 29日とか 30日が多いが,伝統的には 12月 13日に行なった。この日は正月を迎えるための準備を開始...

煤払いの用語解説を読む