ろう石煉瓦(読み)ろうせきれんが(その他表記)pyrophyllite brick

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ろう石煉瓦」の意味・わかりやすい解説

ろう石煉瓦
ろうせきれんが
pyrophyllite brick

ろう石原料とした酸性耐火煉瓦。ろう石は結晶水が少いため,焼成収縮が小さい。原石のまま粉砕,混練して成形するので,耐火煉瓦としては最も安価。常温での強度は大きく,一酸化炭素に対して安定で,石灰などに対する抵抗性も大きいため,一般の窯炉に広く用いられる。しかしケイ酸質なので耐火度は比較的低い (1630~1730℃) ので主としてボイラなどあまり高温度にならないところに使用する。化学組成は,SiO2 が 70~80%,Al2O3 が 15~20%を主成分とする Al(SiO2)3

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android