耐火度(読み)タイカド(その他表記)refractoriness

デジタル大辞泉 「耐火度」の意味・読み・例文・類語

たいか‐ど〔タイクワ‐〕【耐火度】

耐火程度火熱により軟化変形するときの温度で表し、ふつうゼーゲル錐番号で示す。

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精選版 日本国語大辞典 「耐火度」の意味・読み・例文・類語

たいか‐どタイクヮ‥【耐火度】

  1. 〘 名詞 〙 物質高温度に耐える能力度合。火熱により軟化変形するときの温度で表わし、普通はゼーゲル錐番号SKによって示される。

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改訂新版 世界大百科事典 「耐火度」の意味・わかりやすい解説

耐火度 (たいかど)
refractoriness

耐火物耐熱性を示す重要な性質の一つ。ふつう材料には一定融点があるが,耐火物は一般に多成分であるために融点が明りょうではない。そこで,標準ゼーゲルコーンと,試料粉末でつくった同形状の三角錐とを同時に加熱し,両者の軟化変形状態比較してその耐火度を測定する。すなわち,試験錐と同様の軟化変形を示すゼーゲル番号SKをもってその試料の耐火度を表す。なお,耐火度は自重のみがかかった状態での軟化変形温度を表すもので,実用上は荷重軟化点がより重要となる。
荷重軟化
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「耐火度」の意味・わかりやすい解説

耐火度
たいかど
refractoriness

物質の高温度に耐える能力をいう。耐火物では、一定粒度の試料に有機結合剤を加えてゼーゲル錐(すい)と同一形状の三角錐をつくり、両者を同じ条件の下で加熱し、試料錐が熔倒(ようとう)したときに、これと同じ状態を示した標準錐の番号をもって定める。

[素木洋一]

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百科事典マイペディア 「耐火度」の意味・わかりやすい解説

耐火度【たいかど】

物体が加熱によって軟化する温度を示す値。試験物粉末で軟化変形温度が決まっているゼーゲルコーンという温度測定錐と同形の試験錐をつくり,両者を同時に加熱して比較,試験錐と同様の軟化経過をするゼーゲルコーンの番号SKでその耐火度を示す。
→関連項目耐火粘土耐火物

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「耐火度」の意味・わかりやすい解説

耐火度
たいかど
refractoriness

黒鉛,耐火粘土などの耐火の程度。金属材料の耐熱性が酸化などの化学反応も含めた意味であるのに対し (→耐熱合金 ) ,耐火度は主として火炎の熱気に対する耐軟化性をいう。通常は SK番号 (→ゼーゲルコーン ) で表わす。なお英語の refractorinessは refractivity (物質による光の屈折性) とまったく違う意味なので注意を要する。

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