ロケット機(読み)ロケットき(その他表記)rocket airplane

改訂新版 世界大百科事典 「ロケット機」の意味・わかりやすい解説

ロケット機 (ロケットき)
rocket airplane

ロケットエンジンを主動力とする飛行機。つまりジェット機と違って空気を使わず,燃料など搭載物だけで噴流を作り,その反動で前進する飛行機。すでに1928年ドイツのオペルFriz von Opel(1899-1971)らはロケット機を初飛行させており,44年には初の実用ロケット機ドイツのメッサーシュミットMe163が登場しているが,ロケット機は航続時間が短いため,その後は少数が研究機として使われた程度である。47年世界初の超音速飛行をしたアメリカのベルXS 1もロケット機である。
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百科事典マイペディア 「ロケット機」の意味・わかりやすい解説

ロケット機【ロケットき】

ロケットを動力とする飛行機。空気を必要とせず,小型軽量の機関できわめて大きい推力を出せる特長があり,ジェット機では不可能な高速度高高度飛行が可能。しかし燃料消費が莫大で,動力飛行は短時間に限られるため,近年では特殊な研究実験機にしか使用されない。第2次大戦でドイツがメッサーシュミットMe163B迎撃機を実用している。

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