ロシア民主選択党(読み)ロシアみんしゅせんたくとう(その他表記)Demokraticheskiy Vybor Rossii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロシア民主選択党」の意味・わかりやすい解説

ロシア民主選択党
ロシアみんしゅせんたくとう
Demokraticheskiy Vybor Rossii

ロシアの政党。 1993年 10月,エゴール・ガイダル元第一副首相,ボリス・フョードロフ副首相兼蔵相など急進改革派メンバーを中心に「ロシアの選択」として結成。新国会選挙を前にした同年 11月の時点ではロシア民主自由党,自由労働党,民主憲法党,民主イニシアチブ党なども加わった。同年 12月の選挙では第1党についたが,エリツィン大統領の与党としては予想に反する得票率しか得られず,極右民族主義のロシア自由民主党に追上げられての勝利だった。そのため選挙後の組閣では改革路線をめぐる対立からガイダル第一副首相とフョードロフ副首相兼蔵相が辞任。 94年6月の党大会で党名をロシア民主選択党と改称し党首にガイダルを選出,エリツィン支持路線を採択した。同年 11月にはアナトリー・チュバイスが第一副首相に就任,急進改革勢力の急先鋒に立った。しかし,95年3月チェチェン紛争介入に反対してエリツィン支持を撤回。同年 12月の下院選挙では大幅に議席を減らしたことから党勢は衰退,さらに 96年1月にはガイダル党首が大統領諮問会議のメンバーを辞任したことで,党はエリツィン派とガイダル派に分裂した。

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