化学辞典 第2版 「ロジウム触媒」の解説
ロジウム触媒
ロジウムショクバイ
rhodium catalyst
ロジウムの触媒作用を利用した触媒.ロジウムは白金族触媒のなかでも水素化活性の高い触媒である.アルミナまたは活性炭に担持させた触媒が市販されており,一般に水素化用に実用されるが,部分水素化などの選択性は低い.酸化触媒としては,白金との合金がアンモニアの酸化に使われている.塩化ロジウムはエテン二量化活性がある.ロジウムカルボニルは,メタノールのカルボニル化による酢酸合成のようなオキソ反応(オキソ合成)の触媒に使われている.また,合成ガスからのエチレングリコール一段合成の触媒機能を有している.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報